19歳女性専門学生の神待ち掲示板利用談

ほんのお遊び気分でした。特に、学校や家に不満があったわけでもない。
ただ、日常とは違う、何かをしたかっただけで、それがたまたま私の場合は神待ち掲示板を使うっていうことでした。
一回試して、嫌だったらもうしなければいい。そのくらいの軽い気持ちでした。
放課後、学校の近くの漫画喫茶から神待ち掲示板に投稿しました。本当に誰か連絡をくれるのか、その疑問はすぐに打ち消されました。
私の携帯にはたくさんのメールがきて、その中から、わりと丁寧な文章で優しそうな人に会うことにしました。
神待ちというだけあって、話は早くその日の夜に渋谷で待ち合わせることに。男の年は自称30歳。本当の年齢なのかはわかりません。本名でもないかもしれません。私だって、偽名を使っていましたから。
変な人だったら逃げよう帰ろう、そんな思いを少し抱えながら待っていると、現れたKさん(仮名)は、拍子抜けするほどに普通の人でした。どこにでもいるような、普通の男です。悪い人にも良い人にもみえませんでした。
その日、私は彼の家に行きました。その人はしょっちゅう神待ち掲示板を利用している常連だと言っていました。体も求めてきませんでした。その代わり、彼は仕事を私に紹介したのです。きっと毎回しているのかもしれません。
彼は水商売のスカウトが本職でした。私はいま学校に行きながら新宿のキャバクラで働いています。
あのとき神待ち掲示板を使わなければ、普通の専門学生でした。彼は私の神だったのか、それとも…。たまにそんなことを考えます。